このモンスターの芽はおよそ半世紀も昔に生まれ、徐々に「まち」「むら」の中で育ってきたと思われる。市長の側は「お上はえらい」と思っている高齢者たちが主体の、いわば「まち」「むら」の重鎮・顔役たちに、報酬や補助金という餌を与えながら、「まち」を支配・管理をしているのである。
一方、市長や職員たちがこの顔役たちを操るためにペコペコ下げて対応をしてくれることや、ほとんどの議員たちもこの顔役たちに頭を下げて媚びを売ってくることから、行政協力委員兼務の区長たちが「自分はえらい」と勘違いをしてしまうのは必然のことなのかも知れない。
でなければ多くの人物がこのおいしい役職に何十年も座り続けるはずはない。いい意味でも悪い意味でもこの「まち」「むら」の重鎮たちが、自治体・町会の役員としてどっかり座り続けていることから、若手が育たず、まちは一つも活性化しないことになる。市政も議会も、そして「まち」もただ沈んでいくだけである。
市や議会はこういう状況を市民に知られることをおそれ、「広報かしわ」らや「市議会だより」のなかで、市民に聞こえの良い情報ばかりをながしているが、市政はもはや手の施しようがないほど腐り切っている。
「まち」の再生・復活の方法はただ一つ、この悪政の根源となっている行政協力委員制度を廃止することである。
下記掲載は、まるで市長の後援会のための名簿づくりの資料かとも見紛う書面の内容である。
O 行政協力委員退任届(兼 区長退任届)及び区長新任届
O 行政協力委員継続届(区長継続届)
現在は「にぎわい都市創造部・地域連携支援課」が
この不気味な事務を所管している。
(その3)
悪政の根源/114人の区長で構成する『柏原市行政協力委員制度』は「まち」を腐敗に導くために時の市長が手にした『悪のモンスター』である!!??
O 今も数々の不透明行政と疑惑が渦巻く
大阪維新の会・中野隆司市政
市長に従順な人物には何十年も区長を続けさせ、一方、反目気味の区長は次の年には退任の方に導くという役所の意向があると関係者から聞いたこともあるが、これまでの検証からあながちこの話がデタラメではないことがわかる。
役所の担当課(事務局)はこの区長たち全員の印鑑を預かっているという。またこの組織の年齢層や平均年齢の情報公開を求めたことがあるが、市の担当事務局はそれを把握していないから分からないと答えている。ここに掲載をした区長の新任届や継続届の書面をみれば、事務局の職員は把握をしながらウソを吐いていることになる。
おそらくこの悪制度の実態を知られたくないということなのだろう。あるいは報酬を与えている市長後援会メンバーの重鎮たちを「まち」の批判から守っているのかも知れない。時の市長が逮捕されても、嘘吐き市長であっても、さらには公務をほったらかして女性とラブホテルに行っても、誰も文句を言わない、言えないという、この「まち」独特のむら政治の背景にはこういう事情が隠されているのである。
先般の中野隆司市長の公務ほったらかし?ラブホテル通いの放映などを観れば、真っ先にこの区長会という団体などから、市長退陣の声が上がるはずであるが、彼らは何十年も餌をもらい続けている手前、誰もそういう声を上げることができないのだろう。。
先般の中野市長の醜態事件では、市長が「あれは嵌められた。」とまちの顔役たちに言い訳をしているという情報が市民から届いたが、これが事実であれば、この市長はまったくこの事件を反省をしていないということである。
何があっても時の市長を支えて行く仕組みのこのモンスターは、一刻も制度を廃止し、市民、自治会・町会が主体の真の「まちづくり」を目指さなければ、この「まち」は腐り続けていくばかりである。
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