今回も議会(議員たち)は傍観したままである
本監査請求事件については、監査期限の最終日(5月15日)に不正支出分の未返還分が、当事者の一人(元大阪維新の会・山本修広市議)から返還された。
監査結果通知書も同日(5月15日)付で作成されており、おそらく当事者たちは最終日ぎりぎりまで、不正支出分(詐欺容疑)を返還するかどうかを悩んだと思われる。
本事件に関する住民監査請求結果(H29.5.15付)については
近日中に本ブログに全文を公開
当事者たちとは、この事件が敢行された当時の会派「新風かしわら」に所属していた3議員(疑惑が発覚し辞職をした元大阪維新の会・山本修広市議、元大阪維新の会・冨宅正浩市議(現在柏原市長)、現在無会派・山口由華市議)である。
住民監査請求は市の損害金が回復すれば、その時点で監査請求の効力がなくなるから自然棄却となる。本事件では、市の損害金の回復については、実質、限りなく監査委員の「勧告」に近い解決となったわけである。
ただしこの事件は、山本修広・元市議が商売目的の名刺を政務活動費で印刷したという疑惑は、本人否定のまま何も明らかになっていない。冨宅正浩市長と山口由華市議の関与も疑いが持たれたままである。
この3議員が1期目途中まで組んでいた会派「新風かしわら」は、この事件が発覚する前に消滅している。結局、当時大阪維新の中野隆司前柏原市長や大阪維新の会・中谷府議、さらにはあの嘘吐き・デタラメ元市長の岡本泰明氏らの推薦を受けて当選した3議員は、新しい風を吹かすどころか、何の仕事もしないまま会派を消滅させたということである。
本来は、こんな奴らが政治の場に居ること自体が間違いなのだが、あまりにも市民の無関心が度を過ぎればこういうことになる。これは国の政治も地方の政治も同じである。そして全てのツケは市民の側に回って来るというわけである。
これまでの数年間、数百件の開示請求や10件近い住民監査請求、さらには数件の住民訴訟(現在進行中)で分かったことは、この「まち」の市政運営には「性善説」は通用しないということである。特にあの嘘吐き・デタラメ市長にあっては、まさに悪事のやり放題であったことを確認している。
この市長が就任した当初から、この「まち」のトンデモ市政やしがらみにまみれた村政治に目を向けていたら、悪党一派を相手に、もっと早期の対策が取れていたと後悔をしている。それにしてもまさかここまで「まち」の政治が腐っているとは誰も思わないし、今、現在も、市政に無関心の市民・有権者は、柏原市の腐敗政治の実態がどうなっているかは何も知らないだろう。
我々市民の代表者として議会に居るはずの議員たちは、ほぼ全員が二元代表制の立場を忘れて、議会は市長や悪党一派のためには機能しても、市民や「まち」のためにはほとんど機能しないという状態が続いている。ほんの一部の議員が反対討論をして議員としての仕事をすることがあっても、何でもかんでも賛成のトンデモ議員たちを相手に、いつも多勢に無勢で終わっている。
今回の政務活動費の不正支出事件に関しては、当事者たちが否定をして真実を隠し、あるいは証拠隠ぺいの画策もあることから、本来は百条委員会を設置して事実を解明するべき案件である。だが結局、この連中はまた傍観である。真剣に考えればムカッ腹が立つだけだが、いまはそれも通り越し、議会に期待もしないし、行政トップたちに対する性善説も一切捨て切っている。
今はただ淡々と腐蝕の柏原城の悪の枢軸に「的」を絞って事を進めているだけである。今、進行中の3つの住民訴訟が終わるまでは、嫌でもこの腐蝕の柏原城を相手に付き合う羽目になったわけだが、これも何かの宿命とあきらめている。
というわけで、このブログも当分の間は続くことになる。
下記掲載は本件事件が発覚後、今回、市の損害金が回復されるまでの経緯と、その事実確認をするための行政文書開示請求書の書面である。本件事件については、まだまだ未解明な部分があり、検証を続けて行く予定である。