昨年の暮れから年明けに掛けての警察捜査の介入を発端に、議会やマスコミ報道等でその問題が取り上げられた医療機器入札不正疑惑のあの柏原病院で、また新たな入札(見積り合わせ)不正疑惑があったことが判明した。
(ちなみに入札談合等関与行為防止法によれば、一般競争入札及び指名競争入札のほか、随意契約のうち、複数の事業者を指名して見積りを徴収し、当該見積りで示された金額を比較して契約先を決定する形態のもの、すなわち指名見積り合わせによる契約は、実質的に競争入札と変わるところがなく、公正取引委員会では従来から競争入札と同様のものとして取り扱っており、当柏原市や市立柏原病院においてもこのことを根拠に、入札に準じた見積り合わせと称して、実質入札による方法で最低金額の提示業者を落札者として決定している。)
事案は、今年(平成24)の3月に行われた市立柏原病院の事業系ごみ収集運搬業務の入札(見積り合わせ)において、その入札後の落札金額(見積り提示額)の開札の際に、本来は、市が自ら定めた条文等により入札の参加業者を立ち会わせて開札をする必要があるにもかかわらず、また参加業者側から開札立会の要望や提示額の公開の要望があったにもかかわらず、それらを頑強に拒否し、入札の執行者(病院総務課の担当職員A氏)が、その結果を口頭のみで入札の参加業者に伝えたことから、参加業者の一部から、その不透明さと公正性に欠ける入札の実施方法に対し、疑惑の声が挙がり、事実の概要が判明したものである。
柏原病院でのこの入札に関しては、事業系の許可制が導入された平成20年以降(この許可制導入については、岡本市長と、市長一派の現職議員Y氏とその実親が経営をするゴミ収集運搬業者いゆゆる利権業者との間に何やらきな臭い疑惑があるとの噂がある。)、病院の入札執行担当者はずっと同じ人物の職員(A氏)が担当しており、また一方の見積金額の落札業者もずっと同じ業者が落札をしており、他の入札(見積もり合わせ)参加の業者間では、この入札・見積書の金額欄を空白にして提出されたものを、後に担当の職員が書き込むか、あるいはその業者との打ち合わせ額を他のどの参加業者よりも低い金額で発表し、落札者を決定しているのではないかとの疑いが以前から持たれており、今回はそれを防止しようと一部の業者が開札時の立ち会いや決定額の見積書の公開を求めたが、結果は例年どおりに押し切られたというものである。
この入札(見積もり合わせ)の実施方法や結果からみれば、誰が考えてもそこには公正性というものは一片のかけらも無い。ここはまるでどこかの独裁の国、北OOか、の世界である。
またこの事案が発生した3月当時といえば、先の医療機器入札不正疑惑問題で、実質責任者の立場にあった病院事業管理者吉田氏がまだその職に就いていたときの話である。この吉田氏については、岡本市長の強い意向で、現在副市長の職にあるが、当時を思い起こせば、おそらく岡本市長側からと思われる姑息な怪文書が各会派・議員に送り付けられ、議員は議員で、市長の圧力を恐れたのか無記名での投票となり、結果は10対6の賛成多数でこの吉田氏が副市長に選任されてしまったわけであるが、吉田副市長は今回の新たな事実を把握していたのだろうか。
ま、事実を問い合わせても、岡本市長のすっとぼけた言質と同じように「あの件は担当の職員に任せていたので分からない」との答えぐらいしか返ってこないだろうから端から期待はしまい。
さらに今回の入札・見積り合わせの不正疑惑については、後日談として、まさか行政側からこんな言葉が飛び出そうとはにわかに信じがたい言質もあったということであるので、ここにその一端を紹介しておきたい。
それは、 『柏原市のこの入札に準じた見積り合わせの方法が気に入らなければ、もう次回から参加してもらわなくてもいい。』『担当者としては、この方法に矛盾は感じているが、おそらく来年からもこの方法は変わらない。』という言葉である。
いやー、恐れ入ったである。これではこの入札の執行担当職員と落札予定業者以外の入札(見積もり合わせ)参加業者は、この首謀者たちの「策」に、ただのサクラとして利用されているだけの話ではないか!?
まあそれにしても、どうしてこの柏原の岡本市政には、次から次にと疑惑の事実が湧いてくるのだろうか。 ・・・・・まだまだ続く疑惑の数々! 順にここに公開をさせていただく。