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(その2)
百条案件対象の期間中(H18~H24)に次々と成立した条例・規則と、その間に立ち上がったNPO法人ほかURとの関連に疑惑!? 前回の(その1)では、表題の案件に関する『事』の流れを時系列に記事にしたが、これから順に、その『事』の中身や問題の詳細を採り上げていきたい。なお、ここで採り上げていく内容は、柏原市議会に設置された百条委員会とは別の視点で、主にこの問題に潜む闇の部分を解明・検証しながら記事にしていくもので、基本的には開示資料で出てきた資料や、市議会での議員による質疑・質問と市側の答弁、そして百条委員会での参考人質問などで明らかになった事実等を照らし合わせて、可能な限り隠された事実を掘り起こし公開したいと思っている。時には市民目線での「私見」も入るのでその点ご容赦いただきたい。 まずは、この案件の発端となる平成14年2月18日~『覚書』から 「事」の始まりは、H14.2.18に、柏羽藤環境事業組合長と雁多尾畑地区の二人の区長との間に交わされた『覚書』から始まる。この覚書で、基金3億円が、柏原市に預託されている。 下記はその『覚書』を原文のまま書き出したものである。 覚書 柏羽藤環境事業組合(以下「甲」という)と柏原市雁多尾畑地区(以下「乙」という)とにおいて、甲が整備する最終処分場に関し、次に掲げる事項を甲が履行し、乙は建設に同意する。 以上のことを約するため、覚書を交わし、甲乙1通ずつ保有する。 記 1. 甲は今後一切処分場を雁多尾畑地区に設置しない。 2. 甲の構成三市以外の廃棄物は埋立処分しない。 3. ダイオキシン等有害物質の測定は法に基づいて実施し、測定結果については地区に報告する。 4. 峠地区から留所山に至る農道の拡幅を当初計画どおり完工する。 5. 旧処分場の跡地施設(運動公園等)を早急に整備する。 6. 府道(本堂高井田線)からのどか村に至る苺谷農道等を別図のとおり甲は拡幅整備するものとし、乙は当該拡幅用地の買収に協力するものとする。 7. 雁多尾畑地区整備基金として3億円を甲は柏原市に預託する。 平成14年2月18日 「甲」 柏羽藤環境事業組合 管理者 OOOO 印 「乙」 柏原市雁多尾畑 上区長 OOOO 印 下区長 OOOO 印 上記『覚書』についてはその内容から見て、地区の二人の区長が、現在の第三期の最終処分場を雁多尾畑地区で受け入れる際に、地区農道の拡幅工事や第二期処分場跡地の整備を含め、今後は一切雁多尾畑地区では受け入れないという条件を付けて、柏羽藤環境事業組合との間で交わした覚書であることがわかる。 また地区の整備基金として3億円の基金が柏原市に預託されていることもわかる。この預託金の使途の状況については、当然、市民はこの3億円の使途の状況を知る権利があるから、市は百条案件の説明とともに市民の前に明らかにするべきであろう。 それにしても、現在、第三期目のごみ最終処分場を、つまり柏原市は3回目の最終処分場を雁多尾畑地区で受け入れているわけであるが、我々一般市民の目から見ると、あの自然豊かな雁多尾畑地区をゴミ埋め立て専用の山にしようとしているのか思ってしまうほどの市政の方針には少々あきれてしまうというのが正直なところである。 柏羽藤環境事業組合のごみ処理計画の経緯を見てみると、昭和42年の峠地区での第一期最終処分場での埋立処理から、昭和49年の雁多尾畑地区での第二期最終処分場での埋立処理、そして、平成16年のやはり雁多尾畑地区での第三期最終処分場での埋立処理となっており、この第三期については埋立年数が15年間ということであるから、平成30年度までという長い期間にわたって、柏原市は3市(羽曳野市、藤井寺市、柏原市)のごみ処理を受け入れていくわけである。 この雁多尾畑地区の山では、ほかに産業廃棄物等の不法投棄も続いていたということであるから、まさにごみの山といわれても仕方がない状況にある。それでも市や地域がこの膨大な量となるごみ処理の最終処分場としてこの地区に受け入れているのには、それなりの利得があってのこと思うが、上記の「覚書」にもそのことが如実に現れており、あとの最終的な責任や諸々の最終的なツケは、柏原市の全市民が負うことになるのであろう。 上記の『覚書』を元にして、市(岡本市長)は、平成18年4月10日、柏羽藤環境事業組合管理者との間で『協定書』を交わし、現在問題となっている百条案件の「竜田古道の里山公園」の設置に向けた跡地整備の事業に舵を切り、UR(独立行政法人都市再生機構西日本支社)に対する建設工事の委託やNPO法人柏原ふる里づくりの会に対する里山の整備や公園管理業務の委託をしていくわけであるが、この『協定書』の内容等については、その原本の中身の公開とともに、議会傍聴や百条委員会傍聴での参考人質問から出てきた事実と併せて、次回からのブログ(その3)で、その「事」の流れを順に記事にしていく予定である。 柏原市政の不透明と疑惑はまだまだ続く!! つづきは、(その3)に投稿予定。
by rebirth-jp
| 2012-12-07 23:29
| O百条案件・疑惑の数々/岡本市政
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